2011年 09月 13日

コラム その4  *御用聞き*

私の仕事のスタイル、基本的に、御用聞き型行商。

堤藍籠に何鉢かの蘭を入れて、お得意様の所に伺う、古いタイプの蘭の商人。

最近はインターネット、メール等便利な物も有り、おおいに利用させて貰っているが、ネットオークション等はその窓口の一つとして考えている。

なのでこれに依存してしまってはいけないと思っている。

オークション開催中は、蘭数寄な多くの方々に、観て頂ける手段として大変有効。現代では、この武器を使わない手はない。
しかし基本は忘れてはならないと、何時も自分に言い聞かす。

ここ数年、この新しい武器の御蔭で、沢山の新しい出会いを頂いた。

最近は、煩わしいと思われるのか、手持ちでお届けしたいと連絡すると断られることもあるし、是非来てくれと言われたり、お客様の要望もさまざま。

相手の顔を見ないで物を売る程、詰まらない商売は無いと、私は思うのだが。

以前、名古屋に本社の在る、某大手ラーメンチェーン店の会長さん(春蘭、万年青、富貴蘭等栽培)に、こんな話を伺ったことがある。

最近各店舗で売り上げのが下がっている現状を見て「1号店で自分が腕を振るっていた時は、お客さまが行列だった。

当時は濃いめのスープ、油を多めに、麺は固め、やわらかくしてと一杯のラーメンに、お客様の要望に全て答えていた。

いまはそこまで細かい要望に答えられないので、満足なサービスが出来ていない。

商売も広げすぎて眼が行き届か無くなってしまった。
それと会社の若い役員に、自分(創業者)の意思が伝わらない。」嘆いておられたのを思い出す。

お客様の要望を良く伺うこと、御用聞きの基本ですね。

あぁ、それに美味しい新メニューも開発していかないと、すぐに飽きられてしまいます。

当園も、いい味を出し続けていかないと駄目ですね。

by 0130hide | 2011-09-13 00:07 | 蘭亭 コラム
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