2013年 06月 27日
越前のご隠居さまの、 残雪(淀の松白縞)が、 どうも…覆輪に決まりそうな感じです。 残雪冠と云うことになりますか.‥ 東海園、入棚時から約15年経過、私もこの季を待っておりました。 これは初めてこの蘭に出会った時から、待ちの望んでいたこと。 富貴蘭の縞の品種、その殆んどは、何時か覆輪に進化してしまいます。。 当時どんなことを創造して、この蘭を仕入れしたか、 只の豆葉の白縞だから… と云う、単純なものではありません。 先々、覆輪に進化した時に、栽培出来る性質か、どうかが問題です。 白覆輪の場合、白過ぎても、縁が水を引いて、シワシワになってしまいます。 このような欠点がありますと、大銘品(富貴殿、金牡丹、羆)には、なれません。 この残雪の白縞は、覆輪になった時に、栽培が容易に出来てくれる性質の最高の白色。 寒蘭の中透けで、緑宝と云う品種が御座いますが、この白色イメージ迄が限界域と思っております。 そして仕上がった時のイメージも最高。 淀の松は元々、品のいい露受けの葉を出してくれます。 日陰で少し徒長気味に作る位の方が、大江丸をコンパクトにした感じになりますし、 欠点である紺地の薄いところも、解消されます。 そして白の発色美しさも、強調出来るでしょうね… 尚且つ、この残雪くんは、秋口寒さに当てると、紅水晶に勝る紅葉してくれます。 更に更に、白色覆輪の深い軸からはルビ-根を出してくれます。 両脇に子を抱えた3本立位に仕上った姿を早くみたいものです。 その頃には、ご隠居さまも、 少しは私の審美眼を認めて下さるのでは無いかと思いますが… どうやら棚割りさせて頂きました3鉢の中で、この残雪くんが覆輪に一番乗りの様です。
by 0130hide
| 2013-06-27 09:34
| お棚拝見
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