2013年 08月 09日

むかしむかしあるところに…

一人の行商人がおりました。

この蘭の行商人は、風蘭を山から採って来る、マタギのおじさんから仕入れては、鉢に水苔で綺麗に植えて、

やがて一年栽培し花が咲く季節になると、江戸の街に売りに行きました。

何年か、そんな商売をしている内に、
常連客の中に変わった風蘭は無いかと、注文をしてしてくれる方がいらっしゃいましたが、

何時も見慣れている白い花の風蘭しか見たことがありません。

そこで里山に住んでいる数名のマタギのおじさん達を集めて、変わった花の色の風蘭を探して欲しいと相談したのです。

江戸浜町で料理屋をしているご主人の情報では、
将軍、徳川家斉さまは、大層風蘭の変わったものがお好きだそうで、地方のお大名方は、こぞって将軍さまのご機嫌を取りたくて、競ってご献上されているとの事でした。

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広告ラフスケッチ 山脇豊

by 0130hide | 2013-08-09 09:40 | 蘭亭 コラム
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