2017年 05月 01日

五十鈴川の解説から

色々と、勝手に想像してみた。


昨年秋、大阪の工藤名誉会長宅に遊びに伺ったおり

頂いてきた、昔の本

角谷さんと莫山さんの書いた風貴蘭。

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これに羆の写真と解説、五十鈴川の解説もある。
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羆の解説は、現在のものと同じ感じに書かれている。

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面白いのは、五十鈴川の解説。

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棚の環境の違いであり、取り上げる程の事では

無いと、切っている。

この本の発行人は、松村繁三郎(常磐園の三代目)

川西の増田園芸さんの親父さんだが

趣味家の様な曖昧な言い方では無いところをみると

爺さんが筆をいれたのかな~と



花の咲く蘭に

羆と云うのも、かなりユニークな

命名ではあるが、

少し綺麗に芸が出た羆を

伊勢神宮の横を流れている

五十鈴川と言い出すところは、

かなり洒落ていて、良い感じ表現だと感心もするが‥‥‥

当時の商人が、付加価値のアップしようとしたのか

または、趣味家の夢心地?

現代の蘭界でも、よく観られる光景で

楽しげでもあるのだが、

これを『何をアホな事、ヌカシよんねん』てな感じで、一刀両断しているところが、面白い。

真面目な人が、言っているのなら面白くないが、

あのトッポイ爺さんの仕業としたら

非常にユニークだ。

きっと誰か対象にしている人を

意識して書いている感じがする。

これも爺さんの事を知っていて、

対面でもされた方でなくては

解らない事と思うが‥‥‥



私は、二十歳の頃から、見聞を広げようと


よく爺さんの園に行き、勝負を挑んでいた。

最後まで、1回も勝たせてくれなかった。

勝ち星の無い、唯一無二の存在。

20歳と80歳のガチの勝負。

あの時、負け続けたので

今の自分がある。

同情なんてされなくて良かったと

今、振り返る。



そんな風に思える様な、

歳になったよ、爺さん‼


 園主




by 0130hide | 2017-05-01 07:12 | 蘭亭 コラム
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