カテゴリ:蘭亭 コラム( 201 )


2017年 07月 05日

追記

残雪

蘭としての解説 



眼に付けたのは、

素材の内面的な素質


その1 葉型

多くの豆葉の中で、大江丸を少しコンパクトにした容姿、淀の松は、玉金剛より品もあって個人的に好きだった。

その2 柄質

実生の新種また、山取りの新種を始めて眼にした時に、登録在来種の内、どの品種の柄質に近いかを判断する。残雪の柄質は、どれにも属さなかった。富貴蘭の縞柄の多くは、いずれ覆輪になる運命だから、覆輪でも焼けない柄質かを、縞の状態で判断した。


その3 根の色

これも在来種と似たものがないかの判断基準になる1つ。柄質同様今まで無いタイプ。


その4 紅葉

白色系に、アントシアンの出ると、美しさが倍増するから、紅葉しても葉が焼けず、水を引かないかがポイントになる。他の品種では、紅を引く以前に葉が汚く焼けてしまう。こうなると美しいものではなくなり、ただの珍しいものに成ってしまう。

その5 創造力

以上の事を、頭の中で、統合して仕上がった姿をイメージする。そして自分がいいと思ったら、ゴーサインを自分にだす。残雪の場合、自分の中では、まだ理想像までは到達していない。

個人的に、あの名作者のところで栽培したら…‥‥‥と云う願望もあるが、こればっかりは、相手の好みもあるので、難しいところでもある。


                   園主


by 0130hide | 2017-07-05 10:45 | 蘭亭 コラム
2017年 06月 27日

金牡丹黄縞


紺地の良いタイプ

子は覆輪になりそうな面白い木

孫の芽当たりも確認出来ます。

先日ご紹介の微弱墨の系統ですので

小豆と紺地と縞のコントラストが

とても良い感じです。

葉先も少し丸止めで

コロコロしいていて愛嬌があります。

園主


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友禅黄縞とツーショット

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by 0130hide | 2017-06-27 10:26 | 蘭亭 コラム
2017年 06月 27日

友禅錦の行き着いたところ

登録友禅は、後眩みの縞でしたが

最近は、その殆どが金ボタン化している状態

黒牡丹が、金牡丹に成って行くのと同じ道を

辿っているようです

この友禅は所謂、黒牡丹の黄縞(黄牡丹錦)化した個体

墨だけの友禅を100鉢、10年作っても

出るか出ないかと云う・・・

価値にみて頂ける方には、お宝ですが

興味の無い方には、ただの縞・・・


この芽変わり

初めて見て以来ずっと

私の眼の奥から、残像が消えない

吉永小百合さん的な・・・

憧れのマドンナでした。

一目惚れってやつですかね。

恋焦がれていましたが

先日

遂に手元に来ました。

諦めず追いかけ続けると

いつか願いは叶うものですね

寅さんは、毎回失恋してボロボロになって

また旅に出るんですが・・・


あまり他の品種と比べたくは

ありませんが

葉型に品があって

私は好きです。

次のご紹介は、5年位先になるかと思います。

園主


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by 0130hide | 2017-06-27 08:03 | 蘭亭 コラム
2017年 06月 22日

水無月 みなづき

日本列島やっと梅雨らしくなってきました。

富貴蘭の成長も楽しい季節です。

品のいいお庭の奥にある

蘭小屋の脇では、紫陽花も咲いて

しっとりとした風情のある空間です。

お客様との蘭談義、

嫁に出した蘭と、久しぶりの再会

どれだけ増えたとか、

これは栽培が難しいとか、

これからどんな品種が欲しいとか、

夜な夜な、きりのないお話をして、

地鶏と芋焼酎を御馳走になって…‥‥‥

これは果して仕事と云えるのか…‥‥‥

楽しすぎて歳をとるのも忘れそうです。

               園主

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by 0130hide | 2017-06-22 09:43 | 蘭亭 コラム
2017年 06月 05日

心に映る気色

数多くの数奇者、コレクターの方々を経て

遂に当園にたどり着いた。

浮田の白胴雲鶴青波図縄縁

4寸あるので、葉振りいいタイプの

20本立ち位が、しっくりくる。

出来れば、白色系統が似合うだろう。

浮田の鉢は、その形状が独特で、

品がいい。

絵付けは、明治~大正期の

ジパングヌーボー的な雰囲気

外国文化に、負けるものかと

古典感覚を強く意識している感じがある。

五柳ほどの細密さは無いが

生き生きとしていて

飽きの来ない絵付けだ

開国後の日本

古きよき時代の

銘鉢が、良く無傷で…‥‥‥

蘭界の次世代に

しっかり伝承して行きたいとおもう。

                   園主

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by 0130hide | 2017-06-05 07:53 | 蘭亭 コラム
2017年 06月 04日

風かほる 

深い山あいを抜け

山村にたどりつく

渓流相の川辺

愛蘭人と共に

香魚と遊ぶ

山蝉は、谷を渡り

鴬の囀りに耳を傾ける

曲水の宴に蝶が舞い

初夏の深緑が眩しい

左手のスイカの匂いを聞いては

今年もまた

歳を重ねた事を

ふりかえる

そろそろ山では

香蘭の蕾も綻ぶ頃かな

友にとって

風かほる

いい季節になることだろう



              なんちゃって陶淵明 

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by 0130hide | 2017-06-04 07:00 | 蘭亭 コラム
2017年 05月 28日

京楽オモト鉢四寸

菱窓唐草牡丹図亀甲古紋

私は、こういう手の絵付けを

ヘタウマイと言っております。

基本上手い方が、一見下手に

勢いにまかせて、ざっと描くものと

基本下手な方が、一生懸命上手く描こうと

している作品は違った感じで

自分の眼に写ってしまう。

感じてしまう。

それと商業的では無い感じ。

絵付けに商売っ気が、

ぜんぜん感じられない。


この作品は、

子供が描いたように

漫画チックで面白みがある

窓の中の牡丹図はとても丁寧で、

黄色と青色の窓が特に良い感じ。

金牡丹なら20本立ち位が調度いいかな

青色の窓には、清涼殿の様な青根の品種、

赤い窓には、建国殿かな……‥‥‥

先ずは、好みの鉢を購入し、

鉢に見合うサイズまで10年掛かりで作りあげる。

これもアリですよね。

江戸幕末あたりの風情は、

平和で穏やかで

やんちゃで、

粋な感じ…‥‥‥

時代背景によって

鉢の雰囲気も違うものですね。


※先日入荷してきました。

近々販売させて頂きます。

宜しくお願い致します。

                 園主


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by 0130hide | 2017-05-28 07:00 | 蘭亭 コラム
2017年 05月 06日

凄いの、見つけてきました。

先日、伺ったお客様の御棚で、

金牡丹縞から出た、

雪白色の三光中斑を見つけてしまいました。

まだ小さな木ですが、

大きく成れれば、牡丹系の芽変わりでは、

今世紀最高の貴品に成ると信じております。

暫くは、門外不出。

10年位は、寝かせる事になるでしょう。

じっくりと、大きくして頂ける方に預けて

本日のお仕事は、これにて終了しました。

                園主
              

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by 0130hide | 2017-05-06 11:17 | 蘭亭 コラム
2017年 05月 01日

五十鈴川の解説から

色々と、勝手に想像してみた。


昨年秋、大阪の工藤名誉会長宅に遊びに伺ったおり

頂いてきた、昔の本

角谷さんと莫山さんの書いた風貴蘭。

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これに羆の写真と解説、五十鈴川の解説もある。
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羆の解説は、現在のものと同じ感じに書かれている。

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面白いのは、五十鈴川の解説。

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棚の環境の違いであり、取り上げる程の事では

無いと、切っている。

この本の発行人は、松村繁三郎(常磐園の三代目)

川西の増田園芸さんの親父さんだが

趣味家の様な曖昧な言い方では無いところをみると

爺さんが筆をいれたのかな~と



花の咲く蘭に

羆と云うのも、かなりユニークな

命名ではあるが、

少し綺麗に芸が出た羆を

伊勢神宮の横を流れている

五十鈴川と言い出すところは、

かなり洒落ていて、良い感じ表現だと感心もするが‥‥‥

当時の商人が、付加価値のアップしようとしたのか

または、趣味家の夢心地?

現代の蘭界でも、よく観られる光景で

楽しげでもあるのだが、

これを『何をアホな事、ヌカシよんねん』てな感じで、一刀両断しているところが、面白い。

真面目な人が、言っているのなら面白くないが、

あのトッポイ爺さんの仕業としたら

非常にユニークだ。

きっと誰か対象にしている人を

意識して書いている感じがする。

これも爺さんの事を知っていて、

対面でもされた方でなくては

解らない事と思うが‥‥‥



私は、二十歳の頃から、見聞を広げようと


よく爺さんの園に行き、勝負を挑んでいた。

最後まで、1回も勝たせてくれなかった。

勝ち星の無い、唯一無二の存在。

20歳と80歳のガチの勝負。

あの時、負け続けたので

今の自分がある。

同情なんてされなくて良かったと

今、振り返る。



そんな風に思える様な、

歳になったよ、爺さん‼


 園主




by 0130hide | 2017-05-01 07:12 | 蘭亭 コラム
2017年 04月 28日

尽くす喜び…

寅さん人生、相変わらず

竹籠を担いで、地方巡業

先輩方の訃報を聞いて

時代の流れを感じつつ

我が人生も振り返る

散った桜は、若葉を出すが

人の命は、はかないものよ

蘭を養う喜びは、

家族と別れが来た後の

心の癒しと善き伴侶

悲しい別れのその後に

貴方が笑顔になるならば

お届けします何処までも

今度は、蘭を養って

咲かせて下さい

良き花を

きっと

かならず

答えてくれる

                 園主

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by 0130hide | 2017-04-28 08:00 | 蘭亭 コラム