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2013年 07月 31日

五柳よりいいかも…

江戸時代に、こんなクレージーな幾何学模様を、伝統園芸の万年青の鉢に描かせる方々がいらっしゃいましたかと思わせる図柄。

少しエロチックな色彩感覚は、浮世絵の絵師の流れでもくむものなのでしょうか…

亀甲や、波文柄の一つ一つは、定石の古紋なれども、全体を見渡すと、ありきたりの絵のまとめかたとはひと味違う物です。

ぶっ飛んでおります。

さぞかし、粋でオシャレな方の特別注文なのでしょう。

最近思う事なんですが、私どもが感じて来た歴史的な背景ってものに、少し疑いの目で見ていかないと行けないかも…と思う時があります。

この鉢何かもそうですが、現代の職人さんなんかが、思いつかない様な柄です。

今までの感覚ですと、江戸時代は今より遅れている時代と思っておりましたが、けしてそうではない。

今の時代より素晴らしい手仕事がたくさん御座います。

現代人の真似出来ない様な物が、鉢に限らず沢山ある事です。

富士の雪等の中葉の万年青を入れる為に作られた鉢です。

普通の万年青鉢と比べますと、胴が太いので大株の富貴蘭には、ピッタリです。

何を合わせるかが問題ですが、銘品でいえば雲龍の滝、奄美系統ですと雪龍(白頭冠)などですと、バッチリきまるのではないかと思います。

吟風なんかも良いかもしれませんね…

ハマった時には、凄く上を引き立ててくれるいい鉢です。

又、鉢だけ見ていても、非常に存在感の有る逸品で御座います。

細かい線の一つ一つも勢い良く描かれていて、筆の走りが気持ち良く、
繊細な仕事をされている細密画は、きっと脂の乗り切った作家さんが、相当気持ちが乗った時でないと完製出来ない物では、ないでしょうか…

サイズ内径10cm。

こちらの江戸時代の京楽の古鉢の価格は、

¥ 350,000-になります。

こちらの商品は、ご成約頂きました。ありがとう御座いました。 園主

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by 0130hide | 2013-07-31 22:49 | 販売済 蘭 美術鉢
2013年 07月 31日

暑中お見舞い申し上げます。

浅間大社さんから…

世界遺産に登録された富士山…の守り神、

木花咲耶姫さまを祭る、浅間大社さん。

湧玉池から流れ出ている伏流水の川に、ニジマスが泳いでいました。

とっても涼しそうで、うらやましい…。

静岡は、連日35度以上の猛暑で、頭もクラクラしてきます。

富貴蘭は、暑さには強いので良いですが…

春蘭は、少ししんどそうです。




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by 0130hide | 2013-07-31 07:41 | 蘭亭 コラム
2013年 07月 29日

亀甲波千鳥鬼面足六角……

戦前に東京で焼かれた、手島焼きの富貴蘭鉢です。

手島焼き独特の、渋い釉薬が好きでハマってしまう方も多いい様です。

当時は、流行していたサボテンなんかにも使われた様ですが…

丸の富貴蘭鉢や、春蘭鉢は比較的多いい様ですが、この手の六角の完品は今まで、二鉢位しか見た覚えがありません。

大阪春蘭会の会長さん竹ノ内氏が、この手島焼きのことでは、最近良く研究されておられます。

会長さんのホームページ【東洋蘭風来記】は、もう有名ですので、私がここで御紹介するまでもありませんが、

古美術鉢のお好きな方でしたら、参考にされては、いかがでしょうか…

当園で以前販売した鉢も掲載されており、お勉強にはなると思います。

戦前と聞くと、そんなに古くはないのねと思われるでしょうが、鉢と云うのは、けして古さだけが、価格に反映される物ではありません。

一番は、やはり出来具合であります。

同じ図案でも、焼き上がり具合いは、一鉢ごと違います。

職人さんも人間ですので、その日のテンションによっても、活き活きしたラインでしたり、勢いの無い物だったりします。

絵の図案なんかも、時代背景を感じることが出来ましたり、色んな想像力を掻き立てられたりと、楽しみ方は千差万別で御座います。

江戸時代に製作されていましても、使わずに蔵の中で眠っていた鉢などは、全く味わいの無い物で御座いまして、
使わずに残ったものは、余りいいものではありません。

植物を植え込み、水をかけて、また日本の四季を感じながら、風雪に耐えながら、万人の手の温もりを感じながら、育って来たものですと、時代の乗った味わいのいいものになります。

私たちの親の世代か…祖父母位の時代になりますが、近年に作られた鉢の中では、中々の銘品鉢の一つだと思います。

昭和初期の物ですが、大正ロマン的な流れもあり、かなりモダンな感じを受けます。

江戸時代の京楽とはひと味違う、雰囲気の有る蘭鉢で御座います。

こちらの手島焼き富貴蘭鉢は、¥ 350,000ーになります。

こちら商品は、ご成約頂きました。ありがとう御座いました。 園主

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by 0130hide | 2013-07-29 22:32 | 古美術鉢
2013年 07月 28日

私の後輩…

私がブログ上で高知の後輩と紹介している輩が1人いるが、何が後輩だと云うと

何も上下関係とかではない、単純に云うと、師匠のところに出入りしている中で、私の方が年上と云う、ただそれだけの話

私が彼に出会ったのは、彼がまだ高校生の季だった。

この頃私は、富貴蘭で一儲けした後で次に何をやっていこうかと少し考えていた。

次は何がくる?と他の蘭業界の方々も思っていた時期だったかも知れないが…。

そんなとき、ネジ花(小町蘭)に眼を着けていた。

当時50万位した富貴殿をもって行って、ネジ花の覆輪、羅紗葉等を買いあさっていた。

総額で500位は集めていた。

ちょうど集めて半年後に、南九州、宮崎、鹿児島のカンラン界が、ネジ花やミヤマウズラの斑入に火がつきそうだと云う情報が入ったので、高知経由で九州に単身乗り込んで行くことに決めた。

高知に着いて、師匠に、そんな話をすると…

N君と云う高校生で植物好きな子がネジ花の斑入を持っているから、分けて貰ったら~という。

換わりに富貴蘭をあげたら喜ぶと思うよと言われた。

そしてなんと、私の師匠も既にネジ花には、かなり精通していたご様子。

良いものをコレクションされていた。

後輩君とは、この時からのお付き合いであるが…

この時、師匠はともかく、この高校生も中々あなどれない子だなと思ったが…

予想道理だった。

高知大の農学部では、バイオのお勉強~

富貴蘭や長生蘭の新品種も作ってしまったほど。

蘭を見る眼も、巾広く行くタイプ。

金儲け第一の私の趣好とは、一線を画す。

私がその後、春蘭界でお世話になっている間に彼はもう、富貴蘭の世界では余りにも有名になってしまったので…

後輩と云うよりは、もう先生と言わなくてはいけないかも知れないが…

先日、この後輩君から当園のブログを見たと連絡があった。

『私も是非、東海園被害者の会に参加したい』と云うもの…

私は、快く引き受けうけたが、一つ条件をつけさせて貰うことにした。

その条件とは、同じ師匠(松岡氏)を持つ身であるので、やはりこのサムライ・オーキッドに掲載する原稿を送ってくること。

題材は、『蘭界の人間的な面白さと、本当の楽しみ方とは何か?』。

これには、彼も少し閉口し、『自然と野生蘭』の原稿より難しいかもと言っていたが…

どうなる事やら…

こちらの記事も、お楽しみに…

園主

by 0130hide | 2013-07-28 22:31 | 蘭亭 コラム
2013年 07月 28日

私の師匠…

20数年前のある日、私は高知市内のあるお宅の2階で、居候の如くのんびりと滞在していた。


2階で寝ていると、
一階の台所で、師匠のお母さんが、自分の為に、遅い朝食を作ってくれている…
包丁がまな板を叩く音が枕元まで聞こえてくる。

毎晩朝方3時、4時頃まで蘭談義は続くので、朝食は10時過ぎからゆっくりと。

師匠もゆっくりと…

そして一緒に食事を頂く。

高知市の日曜日は、市が立つのでブラブラと出掛けたり…

今では有名な、高知の日曜日市である。

夏は、師匠のお子さん2人や、何処か近所の子供達も一緒に、山の清流に行って涼をとったりと…

スローな時代のマッタリとした時だった。

風蘭の成長もスローな時代だったからか、商売のスピードもスローであった。

インターネットも普及していなかったし、情報は人伝。

ヤフオクなんかも無かったし。

大阪の料亭、桜花壇で近畿風貴蘭会の展示会が開催されていた時に、私の富貴蘭の師匠、松岡正伸氏に出会ったと記憶している。

氏は、北海道大学出で林業が専門であるが、大学在学中は、殆んど海外を放浪されていたと云う変り者。

ベトナム戦争の時は、ラオスで1人テントをはってキャンプしていたとか、アジア方面には特に詳しい。

師匠の逸話の中で、私の感心した話をひとつ、ご紹介しよう。

私が小学生の頃に流行った歌で『シクラメンの香り』と云うのがあったが…

師匠曰く
『シクラメンは好きで、何回も花を咲かせているが、香りは無いではないか!』

そう言われると確かに、と思うが、
私なんかは、『歌詞なんだから作詞家さんも色んな表現のしかたがあるのだ』と、流してしまうところが、
氏は、素朴に疑問を持って、調べ始めた。

インターネットのない時代なので、本などで調べるしかない。

その後に、氏が行きついた答えが、英国王立のキュー植物園に、英文で手紙を書き、香りのあるシクラメンがあるなら種を送って欲しいと云うもの…

1ヶ月後に種が到着、一年後には花を咲かせて、香りのあるシクラメンの原種があることを自分自身で確認したと云う話。

こんな話を聞かされてから、
『この人って、俺より変わってるわ』と思い、私は素直に自分の負けを認めた。

それから、師と仰ぎ、当時私の一番興味深い対象になっていった。

若い頃の私は、この狭い蘭の世界から抜けて、いろんな世界を見てみたいと云う気持ちが強かったので、毎晩続く師の植物の話や放浪話が、私にとって最高の勉強になった。




昨夜1年振りに、松岡氏と電話でお互い近況を伝えあった。

インターネットもかなり普及し、昔の様な流通形態も無くなりつつある。

ある意味便利な世の中は、この世界の本当の楽しみ方を失いつつあると、私は師匠に訴えた。

これには、師匠も同感してくれた。

そこで私は、当時師匠が何でこの世界に入ったのか、どうゆうことが楽しくて、この世界で何を得て、何を思って卒業されて行ったのか、また書籍『風貴蘭』を自費出版された経緯等を、私のブログ上で紹介したいので、原稿を依頼したら、快く引き受けて頂いた。

8月中に、何回かに分けて紹介して行く予定ですので、お楽しみに…。

園主

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by 0130hide | 2013-07-28 09:31 | 蘭亭 コラム
2013年 07月 24日

森平分園さんに行ってきました。

観音竹時代のうちの親父の代からの、お付き合い。

掛川の万年青の老舗、森平分園さん。

旭園の橋本さんと、一緒に行ってきました。

画像は外作棚、こんな感じで富貴蘭も作ったら理想的。

ダイオネットは上に貼って、雨避けは、カーテンになっております。

良く考えて出来ています。こんな感じですと、コストも安くて良いですね。

万年青屋さんは、この時期6、7、8月末までは完全にお休みだそうです。

万年青界の状況やら、色んな情報を教えて頂いてきました。

味のいい古鉢を、譲って頂いて参りました。

後日アップさせて頂きます。

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by 0130hide | 2013-07-24 16:34 | お棚拝見
2013年 07月 22日

奥伊豆の・・・隠し棚

海岸線を走り抜け、この岬を越えて・・・

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目の前は、こんなロケーション

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蘭舎の横の谷には、紫陽花の群生地があり。
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こんな山の更に谷間に
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昔からのお得意様の蘭舎が御座います。
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照葉樹林帯に囲まれたここは、風蘭の自生地そのもの

民家なんかは、ありません。

お猿さんとイノシシ様の数の方が、人口より多いところです。

理想の富貴蘭の培養地で御座います。


約20年前から、春蘭の方でお付き合い頂いて来ましたが、

富貴蘭に乗り換えたいと云うご要望で、棚ごと引き取りに行ってきました。

これからは、超一級品の富貴蘭のコレクションをされる予定で、いらっしゃいます。

『黄色の品種は多いいので、白色系の上芸物をコレクションされたい』とのこと。

先ず私は、春蘭の望月(チャボ系黄花素心)、国宝(雪白中透け縞)等に変わる蘭を探して来ないといけません。

こんな感じでは、今年の夏も、お陰様で忙しくなりそうです。




今週は、関西からのお得意様が来園されたり、盆栽界の恩師が他界されたりと、忙しい一週間でした。

ブログのアップもままならず、ご迷惑をお掛けしております。

園主

by 0130hide | 2013-07-22 22:15 | 蘭亭 コラム
2013年 07月 08日

慶賀柄・・・白頭山の株

今日は、暑かったですねー、伊豆は36℃・・・

夏本番で御座います。

素焼きの鉢は、1日で乾いてしまう程。

今年も夏は、暑そうですので水切れには、ご注意を。

たまには、活力剤等もいいでしょう。

これだけ暑く成ると水やりは、19時以降になります。

私は、今から潅水です。

さて、この白頭山・・・暑さを吹き飛ばしてくれる様な、爽やかな白柄が美しい蘭。

富貴蘭カレンダーでは、陽明門(埼玉I様命名)で紹介されております。

慶賀柄の牡丹芸になります。

こちらの品種も、上野グリーン倶楽部での展示販売予定で御座います。

この手の品種は、2、3種ございますが、

その中でもずば抜けて色とコントラストの良い個体です。

株ですので、少々お値段も張りますが、

品評会への出品を目指されているお客様には、良い素材だと思います。

こちらの白頭山の価格は、¥580、000−になります。

牡丹芸ですので、天葉が数本立っている方が、やっぱり綺麗ですね。

白牡丹を豆葉にした雰囲気もあります。

花も初めてですが、今週末には開花していると思います。

販売済みになりました。ありがとうございました。 園主
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by 0130hide | 2013-07-08 22:57 | 販売済 蘭 美術鉢
2013年 07月 07日

上野でお会い出来たら…


今週末、上野グリーン倶楽部にて、日本富貴蘭会主催の展示即売会が開催されます。

東京も梅雨が明けて、暑うございましょうが・・・

数奇者様方の沢山のご来場を、心よりお待ちしております。

どうぞ、お誘い合わせの上、遊びに来て頂きたく思います。

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by 0130hide | 2013-07-07 22:14 | お知らせ
2013年 07月 06日

カリグラフィー・・・


カリグラファー浅岡千里さんに、サムライオーキッドのロゴをお願いしました。

カリグラフィーを簡単に云うと、アルファベットで綴る書道。

オリジナルのロゴが欲しくて、直接連絡を取らせてもらいました。

そして最近届いたラフです。

今月中には、完成予定。

どんな感じになりますか、今から楽しみです。

千里さんの参加されたイベントの様子・・・
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by 0130hide | 2013-07-06 23:16 | 蘭亭 コラム