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2012年 10月 01日

金彩青海波紋 京楽古鉢

江戸末期に京都で焼かれた富貴蘭鉢です。

短冊屋製(和楽)と思われます。


古典的な青海波紋と、縁の金彩が印象的です。

20年前にも、同じ鉢を販売した記憶が御座います。

懐かしい話しになりますが、当時、大阪府にお住まいの美術の先生をされていた、宮本様に、お買い上げ頂いたものと同じものです。

20年後に、又出会えるとは…

不思議なご縁です…


先生は、関西の大棚で、清涼殿の登録者であられます。

若い駆け出しの頃、大変お世話になっておりました。

美術の先生をされていらっしゃったので、焼き物には造詣が深く、古鉢や柿右衛門の煎茶道具等も、お買い上げ頂いたのを覚えております。

最近は神戸の方にお住まいだとか、ご無沙汰しておりますが、お元気でしょうか?

先生のところに、遊びに行くと、よく奥様がコーヒーを立ててくれました。

品の良い庭が見える応接間で、話しをしていると、台所の方から、ガリガリと音が聴こえてきます。

豆を手でゆっくり引く音です。

そのコーヒーが美味しくて、おかわりをねだった事も度々。

富貴蘭の作りも、素晴らしく、葉を整えて綺麗に作っていらっしゃいました。

お棚は、ヒノキ作りの東屋風で、一段高く、冬越しは、その床下に作られていて、加温設備もされていた様に思います。

一つの古鉢が、いい思い出を蘇らせてくれました。



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by 0130hide | 2012-10-01 23:43 | 古美術鉢
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